税理士になるにはいくつかの方法がありますが、最も一般的な方法は、国税庁が毎年実施する「税理士試験」に合格し、2年以上の実務経験を積む方法です。
税理士試験は、学歴や資格、職歴のいずれかの条件を満たすことによって受験資格を得ることができますが、代表的なものは「大学卒」の学歴です。
税理士試験では、「簿記論」「財務諸表論」「所得税法」など、税に関する全11科目のうち5つの科目において、それぞれ60点以上得点することが必要とされています。
試験自体は難関ですが、一度にすべての科目に合格する必要はありません。
ある年は「簿記論」の合格を目指し、次の年には「財務諸表論」と「所得税法」の合格を目指して勉強するといったことが可能です。
このように忙しい社会人の方でも勉強しやすく、計画的に合格を目指せるのが、税理士試験の特徴です。
税理士試験に合格した後は、税理士事務所や企業に勤めて実務経験を積むのが一般的です。
実務経験2年以上を経て晴れて税理士になることができます。
上記の他にも、司法試験合格者や会計士補の人なども、税理士試験の受験資格を得ることができます。
税理士試験は毎年8月に実施されています。
必須科目2科目、選択必須科目2科目、選択科目7科目の計11科目の中から5科目を合格することで、税理士試験の合格となります。
各科目の合格基準は60点以上に設定されており、科目ごとの合格率は下記になります。
科目 | 受験者数 | 合格者数 | 30年度合格率(%) | 29年度合格率(%) |
---|---|---|---|---|
簿記論 | 11,941 | 1,770 | 14.8 | 14.2 |
財務諸表論 | 8,817 | 1,179 | 13.4 | 29.6 |
所得税法 | 1,704 | 209 | 12.3 | 13 |
法人税法 | 4,681 | 542 | 11.6 | 12.1 |
相続税法 | 3,089 | 363 | 11.8 | 12.1 |
消費税法 | 7,859 | 833 | 10.6 | 13.3 |
酒税法 | 546 | 70 | 12.8 | 12.2 |
国税徴収法 | 1,703 | 182 | 10.7 | 11.6 |
住民税 | 460 | 62 | 13.5 | 14.3 |
事業税 | 418 | 46 | 11 | 11.9 |
固定資産税 | 845 | 126 | 14.9 | 13.3 |
合計(延人数) | 42,063 | 5,382 | 12.8 | 17 |
税理士試験は難関ですが、1回の試験で5科目に合格する必要はありません。「税理士になるには」の項目にも書いたように、ある年は「簿記論」の合格を目指し、次の年には「財務諸表論」と「所得税法」の合格を目指して勉強するというように、計画的にコツコツと勉強することが、税理士試験合格につながります。
税理士の国家試験に合格するためには、独学で学ぶ方もいますが、専門学校や各種スクールの講座を受講するのが一般的です。 下記に通信講座・通学講座それぞれのメリットを紹介します。
通学・通信講座には上記のようなメリットがそれぞれありますが、
税理士試験の学校・スクールには様々な個性があります。
いろいろなスクールを比較・検討するために、
まずは、下記から複数のスクールの資料を取り寄せることをおすすめします。